美しいモノ、おもしろいコト、あたたかいヒト。 重度知的障害を伴う自閉症スペクトラムの娘すずとの暮らしは、 それらを発見する小さな喜びにあふれる毎日です。 笑いと涙がてんこ盛の日々を気まぐれに綴ります。


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絵本「すずちゃんののうみそ」にいただいた感想 〜発刊から半年〜

絵本「すずちゃんののうみそ」発刊から、今日でちょうど半年が経ちました。
興味をもってくださった方からお声かけいただき、読み聞かせ・トークイベント6回、新聞や雑誌、ラジオ、学校や図書館のお便りなどでの紹介15回以上と、うれしい悲鳴をあげながらのあっという間の半年でした。

すずとの暮らし(療育や将来の準備)に専念するために、新卒以来勤めた出版社を退職したので、私としては、何か活動をするつもりはないのですが、絵本を読んでくださった多方面の方から興味をもっていただき、お話を聞きたいとお声かけいただけるのは、本当にありがたいことだと思うので、この半年、できる限りトークイベントに参加させていただきました。

福祉や療育の専門家でもなければ、障害のある子を成人まで育て上げた経験があるわけでもなく、講演などをさせていただけるような立場ではないのですが、重度知的障害を伴う自閉症をもつ小3の娘と、笑ったり泣いたりしている日常のようすをお伝えすることが、障害理解のきっかけとなるのなら…と、お声かけいただいた際には、できる範囲で協力させていただいています。


【2018 読み聞かせ・トークイベント】
1.20:伊豆の国市「ノーマラ伊豆の国」イベントで読み聞かせ&トーク
2.17:小田原緑一番街商店会presents ブックトーク
2.18:静岡作業療法士協会市民公開講座「障がいのあるこどもの育ちを支える地域づくり」シンボジスト
4.21:函南町おはなし会スペシャルで読み聞かせ&トーク
5.27:IZUこどもDEマルシェで読み聞かせ&トーク
6.27:静岡県立田方農業高校ライフデザイン科授業で読み聞かせ&トーク

↓予告
9.29:湯河原町商工会館 竹山美奈子・三木葉苗講演会
  「自閉症のこと、障がいのこと。絵本『すずちゃんののうみそ』の作者と話そう。」
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【絵本・トークへの感想】
自分と何か違うと感じつつすずちゃんと仲よくして対応できる保育園児さんの行動力と純粋さを見習いたいと思いました。(高校生)
もし将来、自分の子に障害があったらと考えると怖かったのですが、受けとめられるような気がしました。(高校生)
高校生になったら絵本を読む機会もなくなってしまったけど、絵本には、心を動かす力があるのだと思いました。(高校生)
「同じって、うれしい。違うって、楽しい。」ということばが、とてもしっくり来て、誰とでも仲よくできる気がしました。(高校生)
大きな声を出したり、怒ったりしている障害者を怖いと感じたことがありましたが、「困った人」ではなく、「困っている人」(障害の特性により、困ったことがあるときに、大きな声をだしたりするのだということ)とわかると、そういう場面になったら何かしてあげられるように思いました。(高校生)
将来福祉のお仕事に就きたいと思っています。保育園の子どもたちが持っている、障害のある人と接するときに必要な力、「観察力」「想像力」「思いやり」「行動力」を自分も持っていたいと思いました。(高校生)
すずちゃんと周りの環境、お家での様子を聞くことができて、毎日の生活に生かせそうなイメージがわき、うれしく思いました。(福祉関係者)
自分のクラスに発達障害をもつ児童がいます。「すずちゃんののうみそ」は、その子を理解し、その子への接し方を振り返る良い機会になりました。(小学校教員)
息子のお友だちで、発達に遅れのあるお子さんがいたので、息子に読んで聞かせようと思い、購入しました。すると一人で読んで「そういうことか!」と納得していました。とてもわかりやすいです。(小2のお子さんのママ)
8歳の娘が、小学校の童話発表会で「すずちゃんののうみそ」を暗記して話し、クラス代表に選ばれ、全校生徒の前で発表しました。素敵な本に出会えてとても嬉しいです。(8歳児のママ)
自閉症をもつ息子本人が、置いてあった「すずちゃんののうみそ」を妹に読み聞かせしてました!子どもにわかるように書かれていて、きょうだい児に説明するのにとてもいいと思いました。(小4自閉っ子のママ)
自分の息子のことをどう説明していいかわからなかったけど、こんな風に話せば子どもにもわかってもらえるなあと参考になりました。息子のことを周りの人にきちんと伝えたいと思いました。(4歳自閉っ子のママ)
自分の娘が保育園を卒園するときに、園で読み、三輪車のシーンを娘のことに置き替えてお話しました。ぼくも泣けてきた、と言ってくれたり、なにも言わずにぎゅーっとしてくれたお友だちもいました。市内の保育園・幼稚園に置いていただけるよう推薦しました。(小1自閉っ子のママ)
自閉症じゃないけど、息子はしゃべらない、手をひらひらさせるなど、すずちゃんと重なるところが多く、号泣。最後まで声を出して読めなかった。甥っ子や姪っ子にもわかるし、愛情いっぱいの良い絵本でした。(ルビンシュタイン・テイビ症候群をもつ6歳児のママ)
障害は違えども、娘にも同じようなところがあるな〜と思いました。私も娘の障害について、難しいけど何か発信できたらいいな〜。(プラダーウィリー症候群をもつ年長さんのママ)
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↑ 田方農業高校のみなさんからのご感想。ありがとう!

たくさんいただいていて紹介しきれないのですが、伝えたいことが伝えたい人に届いたよろこび、思っていた以上に広く深く伝わっている驚きを感じます。
みなさまからのことば一つひとつに、たくさんのエネルギーをいただきました。
本当にありがとうございました。

さて、夏休みももうすぐそこ。
一番いろんなことを伝えたい相手、すずちゃんに、どうしたら伝わるか、日々修行です(汗)。

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# by take-suzu_2016 | 2018-07-18 14:08 | 絵本「すずちゃんののうみそ」 | Comments(0)

「同じ」って、うれしい。「違う」って、たのしい。〜 絵本「すずちゃんののうみそ」岩崎書店から出版〜

すてきなご縁がつながって、
2016年3月に自費出版した紙芝居「すずちゃんののうみそ」が、2018年1月、岩崎書店から、絵本となって出版されました。
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紙芝居は、50部刷って10冊献本。口コミで購入したいというお話しをいただき、原価ギリギリで販売するとすぐに完売。
2刷めからは、100部ずつ刷りましたが、第4刷まで刷って、300部近く売れ、残り50部弱となりました。
「絵本として、文字と絵を一緒に見たい」
「紙芝居だとばらけてしまうので絵本にしてほしい」
などと絵本化のご要望をいただくようになったのですが、上製本の絵本となると、自費出版するには制作費が高く、販売数が確保できないと赤字になってしまうので、自費出版の受け入れのある出版社さんを探し始めました。
自費で刷るけど販売経路は確保してくれる、という出版社さんです。

ネットで調べ始めたころ、以前、イラストレーターの葉苗さんから、ブックデザイナーさんが紙芝居を仲の良い絵本の編集者さんに「読んでみて」と送ってくれたところ、「自費出版というので素朴な作品かと思っていたけどいい作品ですね、これが絵本になっていないなんて」とほめてくれたよ、と言っていたことを思い出しました。
確か岩崎書店さんだったよなあと思い、その編集者さんのお名前と連絡先を聞き、自費出版の相談をしたい、とメールしてみたのです。

編集者の佐々木幹子さんは、すぐに会いに来てくださって(2017年4月)、「これなら自費出版ではなく、社内の企画として通ると思います。すぐに企画書を出します」と言ってくださいました。
「企画が通らなかったらすぐに電話しますから、他の出版社に持ち込んでみてください。きっと通りますよ」とも言ってくださったので、お会いして2週間ほどで電話がかかってきたときには、「ああ、ダメだったかあ」と思いました。
が、「早くお知らせしたくて電話しました。企画が通って、来年出版することになりました!異例の早さですよ」と言ってくださったのです。

それからはあっという間でした。
一度講演を聞いて感銘を受けた児童精神科医の宇野洋太先生が医学監修を受けてくださり、ハーバード大学マクレーン病院に海外赴任中でお忙しいなか、丁寧に見てくださって本文と解説を少し改編して、このご縁をつないでくださったブックデザイナー椎名麻美さんに、すてきなデザインをしていただいて、2018年1月18日、発売となったのです。

紙芝居を作ってすずの卒園前にお友だちの前で読んでから、2年足らずでこんなにすてきな絵本にしていただけるなんて!
色校を見ても、本が納品されても、仕上がった喜びはあるものの、全国の書店やネット書店でご購入いただける状況である、という実感が湧かず、はじめは自費出版のような感じでしたが、判型もB4変型と大きく、紙も色鉛筆で描かれた原画が活きる質感で、紙芝居と違って原画の背景を活かしたブックデザインで、本当にすてきな絵本に仕上げていただき、見本納品されたときには、一人、「わあ〜、わあ〜」と声を上げてページをめくりました。
発売から19日目に重版(増刷)が決まったのも異例の速さとのことで、やっと全国の方に見ていただける出版されたんだ、という実感が湧いてきました。

多くの方に読んでいただけますように。


「同じ」って、うれしい。
「違う」って、たのしい。


保育園の子どもたちが教えてくれたことって、そういうことだと思うんです。
すずが4年間ともに過ごした公立保育園のお友だちは、シンプルだけど、「人と人が一緒に生きて行く上で大切なこと」を教えてくれました。
自分とすずとの違いを、毎日一緒にいるなかで感じ、受け入れ、違うところは「すずちゃん、おもしろい!」と笑い、同じところを見つけては「すずちゃん、私と同じ!」と喜んでくれました。
子どもたちと、そういう環境を作ってくださった先生や保護者のみなさま。あらためて、お礼申し上げます。本当にありがとうございました。

↓ 紙芝居制作に関する詳細はこちら


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# by take-suzu_2016 | 2018-02-18 10:56 | 絵本「すずちゃんののうみそ」 | Comments(0)

Works 〜「ノーマラ伊豆の国」ポスター・ホームページを作りました〜

「ノーマラ伊豆の国」ポスター(4種類)・ホームページを企画・制作しました。
12月3日〜の「障害者週間」スタートに合わせて、伊豆の国市役所、アピタ大仁店、伊豆箱根鉄道駿豆線の駅などで随時掲示されます。

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↓ 伊豆箱根鉄道駿豆線の各駅で違うポスターが見られます。
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紙芝居『すずちゃんののうみそ』を読んで、この紙芝居のようにわかりやすくて親しみやすい障害理解のためのツールができないか、と伊豆の国市障がい福祉課の方からご相談いただき、実現しました。

ご依頼は、福祉でいう「4障害(身体障害、精神障害、知的障害、発達障害)」について、興味をもって読んでもらえるような絵本のようなパンフレットか何か、というざっくりとしたものでしたが、「絵本のようなパンフレット」となると、イラストをプロの方に依頼しなければ良いものはできませんし、4種類作るにはかなりのコスト、時間、手間がかかります。(絵本の編集は、出版社さんや作家さん、画材や絵の描き込み具合にもよりますが、企画から発刊まで年単位の長い期間を要します。)

それに、役所に置いてある福祉関係のパンフレット類って、福祉関係者や障害のある方の家族以外はなかなか手に取ったり持ち帰ったりしない、学校や幼稚園、保育園で配布したとしても破棄されて読んでいただけないことが多いように思います。
(申し訳ないですが、正直、私も冊子のタイトルや見出しを見て興味がないと、冊子型の資料は読まずに捨ててしまうことがあります。)

そこで、かねてから娘がもっている障害、自閉症のことを理解してもらうために、個人的に作ろうかとあたためていた企画「障害をあつかった絵本のイラストをメインビジュアルとして障害のことを知ってもらうポスター」をご提案しました。
絵本仕立てのパンフレットを一から作らなくても、障害について描かれたすぐれた絵本はたくさんあります。それらはイラストも印象的で、文章も親しみやすく、福祉、障害に関係なく感動をあたえてくれるものばかりです。そのイラストをメインビジュアルにすれば、親子で興味をもって見ていただけるのではないかと考えたのです。

学校、病院、スーパー、駅、電車・・・など、障害のある方もない方も訪れる、ちょっと待ち時間があって、ポスターを眺める余裕のある空間に貼りたい、ということでご提案しました。

ノーマライゼーション(障害者などの少数派〈マイノリティ〉の方にも、一般市民と同様の普通〈ノーマル〉の生活・権利などが保障されるように環境整備を目指す社会理念。障害者には、一人ひとりに合った個別の支援が必要な一方、少し環境そのものを整備することで、一般市民と同様の普通の暮らしができるようになるので、障害者が置かれている生活の諸条件を社会の一般的な文化・慣習・規範の基準に照らしながら、通常化/正常化〈ノーマライズ〉しようとする考え方)ということばは、福祉や教育関係者の間では聞かれるようになりましたが、一般の人にはあまり知られていません。
教育や介護の業界で、障害者に対して、一人ひとりに合った個別のサポートをしていくことが大切であることは少しずつ浸透してきたように思いますが、その一方で、そもそもの生活環境を、障害者を含めた誰もが暮らしやすい状態にするべく、さまざまな条件を想像して整え、通常化していこう、という社会づくり全体の概念、ノーマライゼーションが広がることもとても大切なことなのです。

ことばとともに、こうした概念・意識を多くの方にもっていただけたらいいなと思い、「ノーマライズ」と「伊豆の国市」をかけ合わせた「ノーマラ伊豆の国」活動を企画し、ポスター・ホームページ制作をしました。
(提案当初は「ノーマラ伊豆半島」という企画だったのですが、まずはご縁あって紙芝居を見てすぐにお声かけいただいた伊豆の国市からはじめることに。)

掲載させていただいた絵本の出版社さんのご好意で、メインビジュアルに絵本のイラストを使用させていただけたことで、ポスターとしてもかわいい・きれいなものになったと思います。

街で見かけたら、どうぞお子さんと一緒にクイズを解き、図書館などで絵本を手にとって読んでみてください。

クイズの回答と絵本の紹介は、
伊豆の国市「障がい福祉」「伊豆の国市地域自立支援協議会」ホームページに掲載しています。
ポスターは、「ボスター拡大(PDF)」というリンクから、拡大表示、プリントアウトできます。


※自閉症のポスターでは『すずちゃんののうみそ』を紹介していますが、岩崎書店さんから、紙芝居ではなく絵本として出版されることになりました! 2018年1月20日発売です。お近くの書店やネット書店で予約注文できます。



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# by take-suzu_2016 | 2017-12-04 16:23 | 仕事のご依頼 | Comments(0)

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